INTERVIEW社員紹介

業界を牽引する
今までにない商品を
- 須藤愛
MD担当 2010年入社 - 大学でデザイン工学を学んだ後、エースの営業職を経験して、MD統括部に配属。平均10~20点の企画を並行し、現在は「ace.」の新商品開発を担当する。2016年に出産、2017年に復職。近ごろの自信作は、レディース向けの前持ちリュック。

お客さまに響く商品を
細部まで丁寧に詰めていく
エース株式会社と出会ったのは、デザイン工学を学んでいた大学時代。「世の中の課題をデザインで解決する」という授業の一環で、被災者向けのバッグ案を作り、プレゼンさせてもらったのがきっかけでした。当時創業70周年の確かな基盤を持ちながら、たくさんのブランドを世に送り出しているのが興味深く、ここなら幅広いものづくりができるように感じました。入社後は営業職を3年勤め、お客さまに近い場所で勉強。その後、MD統括部に配属されました。
MDは、世の中のニーズや営業からの要望を汲み取りながら新商品を企画し、仕様・売価・原価率を調整していく仕事です。お客さまに欲しいと思っていただけるものを前提とし、コストなどのバランスをとりながら、最善の商品を完成させていきます。平均で10~20点ほどの企画を並行しているうえ、価格や納期の調整はとても細かい仕事なので、常にタスクが山盛りです。入社前にイメージしていたのは「ものづくりのアイデアを出す」ところまででしたが、実は「ものの細部を詰めていく」ことの比重が大きいのです。難しいけれど、思い通りの商品が仕上がってくると、本当にわくわくします。

自社の看板ブランドだからこそ
果敢な挑戦がしたい
今、主に担当しているのは「ace.」の新商品。これまで培ってきたノウハウを結集し、機能性を満たしながら時流に合った商品を提案する、自社の看板ブランドです。今までにないものを提案して、会社や業界を牽引していくポジションとして、とてもやりがいがあります。
結果が見えない新しい企画にも、積極的にチャレンジさせてくれるのがエースのいいところです。「私はこういう商品がほしい」という“思いつき”だって、内容が良ければ製品化に進められます。たとえば先日はレディース向けに、前で持つリュックを提案しました。近ごろリュックが流行っているけれど、オリンピックなどで街に人が増えると、電車がさらに混むはず。そうしたら背負うタイプより、赤ちゃん用の抱っこ紐みたいに、身体の前面にフィットするリュックのほうが便利です。ファッションを邪魔しないよう、前からでも取り出しやすく目立たない位置にポケットをつけるなど、細かな工夫を凝らしました。子どもと手をつなぎながらでも、スムーズに荷物が出し入れできる点も気に入っています。


若い世代の発想を伸ばし、
世に届けられる環境
他にない新たな提案をしなければ、ブランドは先に進めません。売れるかどうかは、出してみないとわからない。でも、出してみなければ成功もない。臆病になることもあるけれど、「老舗のエース」というブランド力があるからこそできる挑戦は、少なくありません。会社からも、若い世代の発想に期待してくれているのを感じます。たとえば「HaNT」というスーツケースは、女性社員が「本当に欲しいと思う商品を作る」というコンセプトから生まれたシリーズ。私は入社6年目のころ、第2弾メンバーとして選ばれました。営業・マーケ・生産・MD・デザイナーなどから若手の女性だけが集められて「まずはコストも気にしなくていいから、わがままにつくりなさい」と指示され、思いのままに商品を企画。その結果、HaNTは発売当初から現在もずっと売れ続けている、人気シリーズに成長しています。
商品開発は、自身のライフスタイルや関心を活かせる仕事です。私は2016年に出産をして産休・育休を取得し、もとの部署に戻って時短勤務をしていますが、子育てを通じてアイデアが湧くことも多々あります。これからの目標は、ずばり大ヒット商品を送り出すこと。使う方々の立場に立って「これがほしかった」「とっても便利」と思っていただけるバッグを、どんどん作っていきたいと考えています。
