MESSAGE 代表取締役社長からのメッセージ

森下 宏明もりした ひろあき

1960年生まれ。1986年エースへ入社。トゥミジャパンの代表取締役社長を経て、2006年に45歳でエース5代目社長に就任。創業以来の伝統をはじめ、守るべきものと変えるべきものを明確にした成長戦略を提示。プロテカを立ち上げオリジナルブランドを強化するとともに、2006年12月にはアメリカのラゲージブランド、ゼロハリバートン社を買収。本格的なグローバル展開をスタートさせる。リーマンショックや東日本大震災の苦境をチャンスに変え、2011年から2016年まで6年連続で増収を達成。

創業からこれまでの歩み 変化させてきたことで、
世界のエースへと発展を遂げる。

1940年にカバン製造卸業を業とする新川商店が大阪で創業したのがエースの始まりです。1963年に現在の社名であるエース株式会社へ変更。今日の国内シェアNO.1に至るまでの間には、4つの象徴的な出来事がありました。

1つ目は、1950年代に業界で初めてナイロン素材のバッグをつくったことです。現在ではナイロンをバッグの素材に使うのは当たり前ですが、当時のバッグはまだ革が主流だったものですから、非常に画期的なことでした。当時は新規参入する立場でしたので、これまでの素材である革では勝てないと思ったのでしょう。このナイロンのバッグは大ヒットしてエースの礎を築きました。

2つ目は、1960年代の国産スーツケースの製造販売です。エースは海外旅行がブームになる前から、スーツケースをアメリカから輸入していましたが、価格を抑えてより多くの人に使用していただこうと思いました。それを解決するために国内に工場をつくり、製造販売に乗り出したのです。国内外への旅行人気が高まり、高度成長期を迎えるタイミングに合致し、爆発的にヒットしました。

3つ目は、中国への進出です。日本と中国の国交回復後、早い段階から上海に合弁会社を設立しました。創業者は中国に恩返しをしたいという気持ちがあり、1979年に雇用創出のために中国に工場をつくりました。その後、大量消費時代の波に乗り、売上も増大。中国への進出が早かったため、ものづくりにおけるアドバンテージも大きく、1980年代の後半には名実ともに日本のバッグ業界においてリーディングカンパニーとなりました。

4つ目は、2006年以降のビジネスモデルの転換です。それまでのメインであったライセンスブランドから、自社ブランドの育成へ大きく舵を切りました。当時のブランド構成比は70%をライセンスブランドが占めていましたが、今では自社ブランドが75%を占めるほどに成長しました。全国に約90店舗の直営の小売店舗を展開できるようになったのは、自社ブランドを育成してきたからです。また、海外拠点を増やすこともでき、2009年からは本格的に海外展開を始めました。アメリカを筆頭に、香港、シンガポール、マレーシア、イタリア・ミラノに販売拠点をつくり、現在パートナーシップを結んでいる国は20以上を数えます。

こうした4つの象徴的な出来事を経て、日本のエースから世界のエースへと発展してきたのです。

ACEの強み いちばんの強みは、社員の力。

粘り強さと学習意欲。いわゆる勤勉さを持った強い社員力です。そして、脈々と受け継がれてきたものづくりの力。今や日本のメーカーでも、多くの商品が海外で製造されているなかで、Made in Japanの高品質なスーツケースをつくることは決して簡単ではありません。このような社員力、そしてものづくりの技術力、商品開発力がエースの強みであると自負しています。

これまでエースの社長を務めてきたなかで、私が重視してきたことが2つあります。「不易流行」と「変化対応能力」です。創業精神など、今まで受け継いできたものを守っていくのは当然ですが、一方で時代はどんどん変化しています。不易流行とは、守るべきものは守り、変えるべきものは変えていくということ。ライセンスブランドに依存するのではなく自社ブランドを育成することや、直営店の展開、海外への進出も不易流行の一つの例です。そして、変化対応能力。現在ではビジネスの手法が変わってきていますから、昔のやり方では通用しません。現状を否定することから始めないといけないということです。

私が社長に就任した2年後、2008年9月にリーマンショックが起こりました。さらに、2011年には東日本大震災が発生し、その結果とてつもない逆風が吹き荒れました。非常に苦しい時期が続きましたが、不思議と下を向くことはありませんでした。常に幹部を交えて膝を突き合わせて、新しいブランドづくりをはじめとした種まきをしていたからです。種まきをしていれば必ず復活できると。幹部全員が希望を持ち、胸が高鳴るのを感じていたあの時の取り組みが、今になって花を咲かせているのです。おかげさまで、2011年からは毎年連続増収を達成し続けています。

理念に込められている想い 素直に「ありがとう」
を言い合えること。

1956年に制定したエースの経営理念は「商事是亦報恩道」です。作る喜び、売る喜び、買って喜ぶ、この三位一体の信じ合いの商いを実践することが社会への責任。またバッグという商材を通じて人々に夢や感動を与え、社会に貢献し続けるのが我々の使命と考えています。より分かりやすく表現すると、お互いの仕事に対して素直に「ありがとう」と言い合える関係。お客様から「ありがとう」と言っていただける仕事を、常に実践するということだと考えています。

今後の事業展開、ビジョンについて 「トラベルソリューション企業」
としての進化。

ブランディングをより強化し、グローバル化をさらに推進していくこと。具体的には、海外拠点の展開をさらにスピードアップさせ、点から線へ、線から面へ展開し、グローバル化と同時にブランディングを推進していくつもりです。ゼロハリバートンブランドもグローバルに展開し、アメリカンプレミアムラゲージとして浸透させていきます。

そして、「鞄・ラゲージの製造・販売」をさらに前進させた、「トラベルソリューション企業」を目指します。ハードとソフトの両面から、旅に関するさまざまな問題を解決。「鞄・ラゲージの製造・販売」に軸を置き、鞄やラゲージ以外のものも扱い、エースグループは旅のことを熟知している会社として認められるようにならなければいけません。ソリューションブランドとしては、すでにカナナプロジェクトがあり、今後は海外展開とライセンス事業をスタート。トラベルソリューション企業への入り口の段階ですが、すでに動き始めています。

求める人材とは 「本物の勇気」を持って、学び続けられること。

エースは、グローバル戦略や直営店運営など新しい分野にチャレンジしています。新たに入社される方にも「新しいことにチャレンジすること」を恐れない気持ちで、自らが目的に向かって思考し、行動できる勇気を持ち合わせてもらいたいです。

人生における教育には2つあります。1つは中学生までの人から与えられる教育。先生が教えてくれる、いわゆる義務教育です。もう1つは、高校入学以降の教育。高校から大学へ、そして社会人へと年齢を重ねるのに従い、自ら切り開いていく教育がとても重要になってきます。この学習意欲を、ずっと持ち続けられる人こそが活躍できるのではないかと思っています。そのような気持ちを持って入社されることが大切であると考えています。

語学は出来るに越したことはありませんが、あくまで手段の一つです。日本のエースから世界のエースへと果敢にチャレンジを続けている今、「本物の勇気」を持って共に困難に立ち向かい、共に成長できる人材を求めています。

MESSAGE学生へのメッセージ

一言でいうと、「出る杭になれ!」。チャレンジ精神旺盛にして、叩かれてもくじけない。私もこれまでに子会社の社長を務めてきて、出る杭といいますか、パイアオニア的なところはあったと自負しています。常に新しいことに挑戦してきた、いわゆる開拓者です。学生の皆さんも、ぜひそれくらいの強い気概を持って自らの若さをアピールしてほしいと切望します。

必要なのは自ら切り開いていく力。だから、こんな例でもよいのです。「大学時代はあまり勉強しなかった。だけど、社会人になったら俺はやるぞ。この分野では第一人者になってやる」。そのような人間なら間違いなく伸びます。努力した人間は最後まで残り、必ず結果がついてきます。

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