Profile

創業者 新川柳作

新川柳作は1915年(大正4年)石川県松任町(現白山市)で刺子足袋と西洋合羽の製造業を営んでいた父新川輿重と母ふでの3男として誕生。少年期から様々な苦難の日々を乗り越えて、大阪で"カバン"に出会った時から"カバン一筋の人生"が始まりました。

カバン卸業・加藤忠商店では7年有余働いたものの、第二次世界大戦の勃発で戦時経済体制のもと仕事が激減。柳作は自ら退職を志願し、この時すべてを失いました。しかし形あるものは失ったけれど、カバンへの強い"想い"、その灯は消えることなく常に心の中にあったのです。

やがてさまざまな戦時統制が解除されると、1940年、消せなかったカバンへの想いを"起業"という大きな形にすることが出来ました。

そしてパイオニア的な発想と行動力によって、新素材・ナイロンのバッグを開発し、日本人の海外旅行をフォローし続けた国産スーツケースの製造、いち早い中国進出による生産体制の確立など、一企業の為だけではなく、広く社会やカバン業界の為に尽くしました。 そして2008年92才でカバン一筋に生きた生涯を終えました。

新川柳作物語(16分)

新川柳作物語(16分)

天職と思った"カバン"に、生涯をかけた新川柳作の人生を簡単に紹介しています。敗戦後の焦土の中から逞しく立ち上がった一人であり、戦後の貧しい職住一体の稼業から日本を代表するカバン企業にするまでの、その精神、運命、起承転結を表現しています。